この記事では働く人々にとって趣味がなぜ必要であるのかをテーマとしています。
趣味がある人もない人もいるかと思いますが、ここでは、「趣味はあったほうがいい」と考える理由について説明していきます。
そもそも趣味とは何でしょう。
辞書的な意味はさておき、イメージするものとしては、仕事以外のプライベートな時間での楽しみを思い浮かべるのではないでしょうか。
仕事以外のプライベートな時間、とはつまり自分が自由に使える時間です。
その一方で仕事は自由な時間ではありませんよね。
仕事は好きか嫌いかに関わらずこなさなければいけないものです。
誰もが必ずしも好きなことを仕事にできるわけではありません。
好きでない仕事の中にも、やりがいや達成感があれこそすれ、働くことはとても大変なことです。
失敗もすればストレスも溜まる、大変な思いをして生活の糧を得ています。
趣味とは違って、それは不自由で拘束された時間となります。
・趣味=自分が自由に使える時間
・仕事=不自由で拘束された時間
働くことは精神的にも肉体的にも大変疲れますよね。
疲れた自分を癒し、大変な労働から身を守る上で、趣味は大切な営みとなります。
趣味がもたらす効果をまとめてみましょう。
・仕事のことを忘れ、気分転換になる
・充実した人生を送る
・自分の可能性を見つける
仕事のことを忘れ、気分転換になる
一日中仕事のことを考えていると心は休まりません。
仕事は責任が伴い少なからずプレッシャーをあたえます。
仕事のことをずっと考えていると、心の体力=MPはいつかゼロになってしまいます。
気持ちを切り替えるためのスイッチとして、趣味は自分を助けます。
ポイントは、「仕事に役立てよう」とか「生産性のあることをしよう」とか考えないことです。
まずは趣味を趣味として楽しめることが大事です。
充実した人生を送る
趣味ができることで日々の生活もより楽しくなります。
つらい仕事を乗り越えれば、楽しいことが待っている、と思うと生きる活力になります。
楽しいことや好きなことができる人生は、自分を元気にしてくれるでしょう。
自分の可能性を見つける
自分の中にどのような力や才能があるのか、それが人生の中で発現するかどうかはわかりません。
しかし、色々なことに取り組んでみることで未だ見ぬ可能性を見つけることができるかもしれません。
趣味を見つけるとは、自分で自分のことを知ることでもあります。
より具体的にいえば、自分は何が「楽しい」と思うのかを知ることです。
みんなでワイワイ楽しむのも良いですが、趣味はひとりで楽しむことができます。
自分が自分のために好きなことをするんです。
孤独だからこそ楽しめることがあります。
「寂しい」と思う必要はありません。
自分ひとりでも楽しめるならそれで良いと思います。
とはいえ、もし寂しさを感じたなら、いまやインターネットが当たり前になりSNSが盛んな現代なのですから、何らかの方法でつながりを持つことはできるでしょう。
「趣味を見つける」というと、なんだかやっきになったり焦ったりする気持ちが出てくることもあるかもしれません。
「自分には中身がない」とか、「自分ってこういうやつ」とか、何か自分が何者かを定めたくなって趣味探しに邁進する……。
それは趣味探しの罠です。
趣味を、自分の個性を出すためとか、他人にこう見られたいとか、アイデンティティや承認欲求のために探したのでは、趣味の楽しさを得られなくなる可能性があります。
もちろんアイデンティティや承認欲求を得たいという気持ちがあってもしかたないのですが、それがメインになってはいけないということです。
趣味の中にアイデンティティを無理に見出す必要はありません。
「楽しいかどうか」を基準に考えてみましょう。
世の中には、好きなことをそのまま仕事にできている人もいるでしょう。
そんな人は、仕事のもたらす自分への影響が趣味と同じようになっていると思いますので、あえて趣味を見つける必要はないです。
逆に自分の力を弱めてしまうかもしれません。
そのまま好きなことを仕事にしていくのが良いのだと思います。
今回は、なぜ趣味が必要か、という観点から趣味について述べました。
趣味が必要なのは、自分の心を守り、自らの可能性を見出し、人生を楽しく送ることができるからです。
自分なりの楽しいことを見つけていきましょう。