「生活支援員としてスキルアップするために勉強しよう!」
と思ったのはいいもののどうすればよいのか……。
何を読めばいいのか……。
今回は、生活支援員として知識を深めたい方やスキルアップしたい方に向けて、おすすめの冊子を紹介します。
それが、日本知的障害者福祉協会から出版されている、月刊誌『さぽーと』です。
月刊誌『さぽーと』は、知的障害福祉の専門誌です。
国の施策の動向や施設紹介、月ごとの特集など、さまざまなトピックでまとめられています。
新人職員向けの記事もあり、生活支援員のビギナーからベテランまで幅広くおすすめできます。
年間購読する場合は6、600円、会員施設や事業所にお勤めのかたは5、000円(2022年12月時点)で購入することができます。
1冊ごとの定価は552円なので、高くはないでしょう。
日本知的障害者福祉協会の公式サイトから注文できますよ!
それでは『さぽーと』の中身について紹介しましょう。さまざまなトピックがありますので、いくつか掻い摘んでお話しします!
ページをめくると障害者の方が創作した美術作品を、その制作者のプロフィールとともに見ることができます。
毎月個性あふれる作品となっています!
さらにページをめくると「訪問記」という記事が出てきます。
「訪問記」では、各県の障害者施設を取材した内容が書かれていて、その施設の歴史や特長、理念、どのような活動をしているのかなどが写真を交えてわかるようになっています。
生活支援員をやっていると、自分が勤めている施設以外の状況はなかなかわからないものです。
この「訪問記」を読むと他の施設について知ることができるので、「こんな施設があるのか」、「こんな取り組みがあるのか」と、新鮮な感覚を得られることでしょう。
そして、『さぽーと』では毎月異なる特集が組まれています。
例えば、入所施設についてだったり、食べることについてだったり、社会福祉法人の運営のことだったり……。
テーマは多岐にわたり、そのテーマに対し幾人かの筆者がそれぞれ記事をまとめています。
記事を読む中で、今の福祉の動向や課題などを把握することができるでしょう。
現場の職員や新人職員にとってありがたい記事として、「フォー・ナイス・ビギナー」や「実践レポート」といったものもあります!
「フォー・ナイス・ビギナー」では福祉において知っておきたい基本的な法制度や、概念、考え方などを学ぶことができます。
「実践レポート」では、その名の通り実際に職場で取り組んだ支援内容についてまとめられており、支援方法について新たな視座を得ることができます。
強度行動障害に対する支援だったり、グループホームにおける生活支援だったりと、毎月さまざまな取り組みがあって勉強になります。
知的障害についての勉強をしようと思っても、多岐にわたる本から何を選びとればいいのか、それを判断するのは大変だと思います。
何を読めばいいのか困ったときは、とりあえず月刊誌『さぽーと』を買って読んでみましょう!
さまざまなトピックがある中、自分の関心が拡がるかもしれませんよ。